「ふーん」
「浮気魔やろ?」
「あー、何か聞いたわ」
「奈津樹が好きなら、いいけどな(笑)」
麗也はビールを飲んだ

好きって気持ちには、叶わんことだってあるんかぁ…


―次の日
「奈津樹?もうすぐ着くから、用意しときやー」
沙耶から電話
「ほーい!」
電話を切って鏡でチェックする

ピーンポーン♪

「行こっか」
「うん」
奈津樹と沙耶はカフェに向かった

「何するー?」
「チョコレートケーキとコーヒーで」
「かしこまりました」
「奈津樹は?」
「あたしは、ティラミスとアイスコーヒー」
「かしこまりました」

「でさ…どうしたん?」
「蓮くんに告白された」
「ほんまに!?」
「ほんまです…」
「ふったんやろ?」
「残念ながら…」
「ふーん」
沙耶はニヤニヤしながら言った

「何にやけてるん?」
「べっつにー♪」
「言えー!」
奈津樹は沙耶のほっぺをつねった

「いったー!言うわ」
「何?!」
「奈津樹は〜、蓮くんと付き合うと思うなぁ」