「おい…、行って来いや」
和樹が蓮の背中を押した
「無理…、そんな軽はずみな気持ちじゃ行かれん」
「好きな気持ちに重さとか…ないやろ?」
「くさ…(笑)行って来ます」

蓮は奈津樹の後を追った


「奈津樹ちゃんっ!」
「蓮…くん?」
「はぁはぁ…」
「どうしたん?」
「ごめん…、公園の話」
「聞いてたん?」
「うん…」
「そっか…。それで、来てくれたん?」
「ま…まぁ」
蓮は頭をかきながら、言った
「ありがと」
「俺…、奈津樹ちゃんに一目惚れしました」
「…」
奈津樹は驚いた顔をした
「もちろん…無理って分かっとうけど、諦めんから」
「うん…」
「それだけです」
「あたし…次、大地が浮気したら…別れる」
「うん」
「じゃあばいばい」
奈津樹は帰って行った

「はぁ…何告白しとんねん」
蓮は前髪をくしゃくしゃにした

蓮は溜まり場に向かった


「おぉ、蓮やんっ」
「麗也」
「てかさ…奈津樹しっとうやんな?」
「あぁ、うん」
「あいつの彼氏…、俺らのグループ入りたかったから、奈津樹おとした」
「…」
「あいつ…俺嫌いやねんなー」