「好きには、叶わんもんやで?」
沙耶は寂しそうに言った
「そっか…」
和樹は言った

好きやし… その言葉が蓮の頭の中をさまよっていた


「えっと…、アド教えて下さい」
蓮は緊張ぎみに奈津樹に言った
「いいけど…、あたし男とあんまメールしんで?」
「それでも…いい」
「ならいいで」
蓮は自分の携帯の画面にうつる、奈津樹のアドを見て嬉しそうに
「ありがとう」
と言った

「あたし、帰るわ」
奈津樹は席を立った
「まだ6時やんっ」
沙耶が言った
「なんか、疲れたし…」
「今日、11時まで語るゆうとったのに〜」
「ごめんな。また明日しよ」
「分かったー」
「ばいばい」
奈津樹は帰っていった


奈津樹は大地に電話をかけた
「もしもし」
「大地、話ある」
「忙しいねん」
「無理やし。」
「何?どこ行けばいい?」
「いつもの公園きて」
電話を切った