「奈津樹が正直にやきもち焼いたとか、言えるとおもう?」
紗理奈が真剣な目で言った
「…」
「蓮くんがちゃんと、好きって言ってあげな、奈津樹もう蓮くんは自分のこと好きじゃないって思ってんねんで」
「紗理奈さんの言う通りやで、蓮」

「でも今…」
「今行くねん!」
紗理奈が怒った

蓮は奈津樹を探しに行った
「…どこにおんねん」
取られたくない…
いきなり出てきた男に…奈津樹を取られたくない
俺が一番想ってんねん


「奈津樹ちゃん…」
「ん?」
「俺の気持ち…分かるやろ?」
「あ…うん。」
「付き合って…?」
どうしよ…
あたしは蓮が好きやけど、蓮はもう好きなんかちゃう
それやったら…大翔と付き合った方が幸せかもしれん…

「あたし…」

「奈津樹ぃ!!」
愛しい声が聞こえた
振り向いた…やっぱり蓮だった

「ごめん!俺…、最低なことした。奈津樹がもう俺のこと…好きちゃうって思っててん!
諦めようとして、心と会っててん!でも…やっぱ俺、奈津樹が大好き!」