奈津樹は携帯をいじっていた
沙耶は楽しく、和樹たちと喋っていた


「てか〜、敬語いらんでぇ!」
沙耶は明るく言った
「マジすか…」
「うん、敬語嫌いや〜(笑)」
「じゃあ、ためでいくわ(笑)」
和樹は笑顔で言った

蓮はなかなか喋らない、奈津樹を見ていた

奈津樹の携帯が鳴った

「もしもーし。
あ、大地?」
奈津樹は、彼氏の大地以外、ほとんど喋らない

「はぁ?!何それ!」
いきなり怒鳴った奈津樹に、3人は振り向いた

「最低やわ」
奈津樹は荒く電話を切った

「どうした?」
沙耶が言った
「あ〜、大地。何か、ドタキャンされたし」
奈津樹はタバコを吸いながら言った
「またぁ?」
「うん。まぁ、他の女とでも遊ぶんちゃう?」
奈津樹はため息をついた

「大地って彼氏?」
和樹が奈津樹に聞いた
「一応なぁ」
「浮気っすか?」
「あいつ、浮気魔やねんよ。いつものことやし…」
「別れないん?」
和樹は真剣な目で聞いた
蓮は奈津樹を見た

「…別れるつもりはないで。好きやし…」
蓮は奈津樹の言葉に、肩を落とした