「奈津樹、元気ないけど大丈夫?」
紗理奈が話しかけてきた

「あー…うん。もうちゃんと忘れるから」
「岡本くんのこと、ちゃんと見てやりや?」
「うん」
「和樹くんに会いに行って来るわっ」
「行ってらっしゃ〜い…」
紗理奈は和樹に会いに行った

「和樹く〜ん!」
「紗理奈さん」
「今ヒマ?」
「はい、大丈夫っす」
「あれ?岡本くんは?」
「保健室です」
「そうなんや。奈津樹と何かあったんかな?」
「たぶんそうですね」
「そっかぁ…」


奈津樹は教室に戻った
「奈津樹…、話して?」
沙耶が優しく言った

「今は…やめて」
「やめてちゃうよ。沙耶も奈津樹の支えになりたい」
「うざいねん!あたしの気持ちなんか、分からんやろ?簡単に忘れろばっか言ってさ?沙耶はさ、彼氏の麗也がおるやん?大事にされてるやん!そんな沙耶に、あたしの支えなりたいとか言わんといて!」
「分かった…」
沙耶は奈津樹が落ち着くまで、待つことにした