「はぁ…」
新しい恋とか…、考えたことなった
大地以外、考えられんかった
大地のおらん毎日とか…、耐えられんかった

「もうっ!大地くーん」
奈津樹は前を見た

見たくもない光景を目にした
「美穂マジで可愛い〜♪」
いちゃつく二人

「大地くんのんが可愛い〜!」
「大好きやでぇ」
二人はキスをしてた

「大地くん…、前」
「えっ…?奈津樹やん」
「関係ないってぇ?付き合ってるんやで?」
「あぁ…うん」
何でやろ? 悲しそうな奈津樹の顔を見たら、胸が締め付けられた


美穂ってやつ…、学校まできとんかよ
教室に戻ると、みんな体育の用意をしていた

「あたしら、体育久しぶりやし参加すんで。奈津樹は?」
「だるいから…見学するわ」
「分かった」

奈津樹は陰で目にタオルをかぶせて、見学していた
思い出したくないのに、目に焼き付いたあの光景…
もう二度と思い出したくないのに…


教室の窓からグランドを見ていた和樹が、奈津樹に気付いた
「蓮!」
「何やねん?でかい声出して」
「奈津樹ちゃんとこ…、行ってこい」
蓮は迷わず奈津樹のところに行った