「高橋…俺と付き合って?」
セミの声が響くなか、奈津樹はクラスメイトから告白されていた

「ごめん」
「俺…何回フラれるんやろ?(笑)」
「ごめん…」
「おう…」

奈津樹は教室に戻った
「モテモテやねぇ?」
沙耶が言った
「ええな〜!羨ましいわ」
紗理奈も言った

「紗理奈も告られてるやん」
奈津樹は化粧を直しながら、言った
「紗理奈はさぁ…、軽いと思われとるからやし?」
「ないないっ」
沙耶は首を振りながら言った

「てかな、紗理奈気になる人できた」
「誰々っ?!」
沙耶は身を乗り出した
「和樹くん…」
「1年のっ?」
「うん…」
「和樹かぁ、可愛いもんなぁ」
沙耶は笑顔で言った

「奈津樹〜?」
「うん?」
「あんたもそろそろ作りや?」
紗理奈は爪をいじりながら言った
「はーい…」
「和樹くんに会いたいー!」
紗理奈はじたばたしはじめた
「のろけ全快ですやん(笑)」
奈津樹は笑いながら言った
「せやねぇ…(笑)」