「お前、どんな神経しとんねん!あぁ?」
大は怒鳴った

「悪かった…」
大地は謝っていた
「ふざけんなよ?お前、彼女おんのに…他の女とヤったんやぞ?!許してもらえるとか思うなや!」
麗也は大地を殴った

「謝るから…、許してくれ。俺を外さんといてくれ」
「んなら、言え!お前がホンマに奈津樹と、付き合った理由」
大は大地の髪を引っ張った

「奈津樹と付き合えば、今まで頭上がらんかった奴とも…つるめるし、麗也とか大輝とか…北高の悠哉とかにも。俺はとにかく、強くなりたかった。誰も俺に逆らえんように…したかった」

奈津樹は大地の本音を聞いて、涙を流した

沙耶は奈津樹の肩を抱いた

「奈津樹…好きじゃなかったんか?」
「好きと思ったこと…ない」

「奈津樹…」
奈津樹の姿に気付いた、大が呟いた
大地は目を大きく開いた

「最低やな…」
そう言った奈津樹は、号泣していた
「大地…、消えろ。最低すぎるやろ!」
沙耶は言った

「別れよう…。あたしだけ好きで、あたしだけ大地のことずっと考えてて…。あたしだけ、大地が好きやから付き合って…。大地は麗也らと仲良くなりたいから…、あたしと付き合って…。もう…最低すぎる」
奈津樹は泣き崩れた

「あたしは…大好きやったのにっ!!」
奈津樹は起き上がり、大地を殴った