奈津樹は気分が悪くなり、早退した
下校の最中、カン高い声の女が大きい声で電話していた
「もしもしぃ〜!」
「あー…、うるさ」
奈津樹は赤茶色の髪をくしゃっとした
「きゃー!まさか電話くれると思わんかったぁ!
マジ嬉しいんやけどぉ♪
きゃはっ!テンション上がるぅ〜」

雑音やし…
「美穂さぁ!今、西校近くのゲーセンおるねん!
えっ?今からぁ!?いけるしっ」

うるさいなぁ…
「彼女がヤらしてくれへんのぉ?可哀想にぃ
美穂としてくれんのぉ?
嫌なわけないやんかぁ♪
大地くんのためなら、飛んでいくし♪」
大地…? まさかやんな?違うよな…?

「またねぇん♪」
その女は電話を切った
奈津樹はその女のところに、走って行っていた
「何ぃ?」
「あ…いや、何もないわ」
「何それぇ!…っ!高橋奈津樹…?」
「そやけど」
「うわあっ!ごめんなさい!」
女は走って行った

あたし…いつの間に有名なってたんやろ(笑)

聞くのが怖くて聞けなかった