「さあいよいよきました!注目の…一位は……!」






いつものお決まり台詞がきまる。





その瞬間きました!と言わんばかりの歓声が響き渡る。









いったい何が面白いのだろうか…。













「はぁ…」




ふとため息をつく。










一位の発表まで少しの間。





沈黙が漂う。






気持ちが重い…。





『どうせ、またあの子でしょ?』










ボソッと誰かが呟いた。