新幹線に乗り、いよいよ東京へ出発



「なんかドキドキするね!こういうの!」



旅行なんて滅多に行かなかった私にとって新幹線はかなり貴重



「姫歌、新幹線乗ったことないの?」



「う〜ん…小さい頃に乗ったような気がするんだけど…あまり覚えてないんだ〜」



「そっか…」



「ねえ、奈穂」



「なに?」



「最近、奏くんとどうなの?」



「ぶっ!!!!」



そう聞くと、むせた奈穂



「い、いきなりなに言い出すのよ!!」



「だって、最近聞いてないから」



「最近ってか付き合ってから聞いたことあったっけ?」



「まあまあ、細かいことは気にしなくていいじゃん!」



「………………」



「で?どうなの?」



「どうなのって…別になにもないけど…」



「ほんとに?」



「……普通にデートとかしただけよ!」



「ふふふ」



「姫歌、気持ち悪い」



「ひどっ…」



「姫歌はどうなのよ?」



「へ?」



「蓮くんと」



「朝からベタベタしてきて困ってた」



「とか言っちゃって、ほんとはうれしいくせに〜」



「別にそんなんじゃないし!!」



「はいはい、ツンデレ」



「………………」



なんて会話をしながら、東京まで向かった