「じゃあ、俺はここで。姫、またね」



「うん、バイバイ」



優ちゃんと別れ、再び列に並ぶ



「姫歌ちゃん、さっきの男の子誰?」



あ、そっか。奈穂と奏くんは知らないんだ



「幼なじみの永倉優斗。私が高校入る前に引っ越してそれでこの前、再会したの」



「ふ〜ん…」



なんかすごい怪しい目で見られてるような気が…



「な、なに?」



「その人とはなにもなかったの?」



「なにもないよ!優ちゃんはお兄ちゃんみたいな感じだし…」



「ふ〜〜ん、姫歌がそう思ってるならいいけど」



「よくねーよ」



奈穂の言葉に反応した蓮



「あら、蓮くん。すごい機嫌が悪そうね」



「当たり前だろ。なんでここに来てまであいつに会うんだよ」



「そういえば、なんで蓮はあの子のこと知ってたの?」



「前、出かけてた時に偶然姫歌を見つけて近付いていったらあいつが隣にいた」



「なるほどね。それで姫歌ちゃんの幼なじみのことを知ったってことか」



「あいつ、あからさまだから腹立つ」



「まあまあ、姫歌ちゃんを信じようよ…」



「さっきからなんの話してるの?」



「「……………………」」



「あ、私たちの番よ」



「え?無視?」