「いってらっしゃい」



「あの、桜さん!ありがとうございました!!」



「いいのよ〜それくらい。着たい時いつでもやってあげるから。蓮のレア顔見れたしね〜」



「うるせぇ…」



そう言いながら蓮は私の手を握り、待ち合わせ場所へ向かった















「姫歌〜!!」



「奈穂〜!!!」



夢川神社の近くまで行くと奈穂と奏くんが待っていた



「すごい人だから探すの大変だったよ〜〜」



「夢川神社、有名だもんね〜それよりも、姫歌その格好可愛い!!!」



「えへへ。桜さんにやってもらったんだ〜!」



「桜さんなんでもできるわね…」



「ほんとだよ〜〜」



「だから、蓮はそんなに不機嫌なんだ?」



「え?」



クスッと笑いながら奏くんがそう言ったので蓮の方を見てみると



「蓮…般若みたいな顔してるよ…」



「まあ、姫歌のこと見てるからね〜」



「誰が?」



「男」



「は?!それはないって!!奈穂のほうだよ!!」



「はいはい、無自覚」



「うっ…奈穂ひどい…」



「ほんとのことでしょ。それよりも、早く入りましょう」



「そうだね!」



「ほらほら、いつまででもそんな顔してないで、蓮。行くよ」