「花澄?」


「ん?」




「好きだよ」




そう、耳元で囁く竜也。


その声を体中に感じながら、にやける口元をキュッと結ぶ。


人生、生きてきた中で一番赤面した瞬間。


一番、幸せな時かもしれない。




そんな二人をきれいなオレンジ色の夕日が包み込んでいった。






*END*