ピピピピッ ピピピピッ

「…うぅ…ふわぁぁあ」

一人暮らしのアパートの1部屋に響く聞きなれた目覚まし時計の音。

私は音を止めて、ベッドから出る。


カーテンを開けると、部屋いっぱいに暖かい春の光が射し込んだ。

窓の外には、アパートの前にたくさん並んでいる桜の木から、濃いピンクと薄いピンクの花びらが満開に咲き誇っている。

フワァ