桜が満開のころ
紗希は入学式を迎える。
赤いランドセルもついこの間卒業したばかり。
でも今日からは手にもつスクールバック。
紗希の気持ちも高ぶる。
朝早く起き、まだ大きくてスカートも膝下の制服を着る。
ボタン一つ一つかけるのにも希望に満ち溢れてた。
ご飯もキチンと食べずに自分の制服姿を何回も確認する。

8:00
「いってきます!」
紗希の大きな声が家中に響く
お母さんの運転する車の助手席に乗って
車で5分かかる中学校まで大好きな曲をかけながら行く。