さっきの失礼野郎とは兄弟って言ってたけど、全然雰囲気の違う、穏やかイケメンって感じ?

少し長めの色素の薄い髪とかふんわりウェーブがかかってて、目は薄緑っぽく見える。

「あの~、大丈夫?」

おっと、いかんいかん

またぼ~っと見とれていたらしい。

「あ、はい。

こんな状況でなければ大丈夫です!」

そう言うと、ライさんは慌てたように

「ごめんごめん(汗)

実は、さっきまで君の素性調査をしていたんだけど……

ちょっと気になったことがあってね

私は父上のところに君を連れて来るように言われてね

悪いけど、ちょっとついてきてくれないかな?」