キーンコーンカーンコーン…
き、来てしまった……決戦の、昼休みが…。
「岬ぃぃぃぃぃぃ!!」
「わ、わぁ…どどど、どーしよう…(泣)」
「早く!早く行くんだ!!」
「やっぱ無理だよー(泣)無理無理無理無理ぃ!!」
「そんな事言ってたらいつまでも付き合えないよ!!」
「うわーーーーん(泣)」
「ほら、佳織に、limeしたら、そーゆーことなら、社会科準備室にいるよだってさ!」
「ほら!!」
「うーん。……………。わかったよぉー。行ってくるー。(泣)」
「行ってこい!!」
バンッ!!
「い、いったぁー!!ちょ、は…」
「大丈夫!!岬にはうちがついてる!!」
「……華…。うん!!行ってきます!!」
社会科準備室、社会科準備室……。
「こ、ここかな…??」
ガラガラガラッ
「し、失礼しま……あっ…。」
「あれ、長澤さん??どーしたの??」
「え、ど、どうしたのかは…ちょっと言えないんだけど…………。あ、さ、佐藤君は、どうしたの??」
「あー。社会の先生にさー、宿題やってこなかった罰だって言われて、社会科準備室に教材取りに。」
「そ、そっか、大変だね。」
「まぁ、宿題やってこなかったのが悪いんだけどね(笑)」
「さ、佐藤君…??」
「んー??」
「佐藤君には、好きな人、いるの??」
「俺…??んー。好きかどうかはよくわからないけど、会いたいし、話したい、そばにいてほしいっていう人はいるかな……。」
「それは、誰のこと……??」
「え、それは…」
「佐藤君、あたし、佐藤君と、見合うものが、何一つないの。佐藤君は、かっこよくて、イケメンで人気ものだけど、あたしなんか、かわいくないし、ドジだし。」
「え、いきなり…どうしたの??」
「…佐藤君……好き…。」
「ねぇ、長澤さん………こっち、来て。」
「えっ…?」
グイッ
「痛………」
「俺、あんとき、サッカーしててよかった。窓、割れた時に、一番に飛び込んだのが俺でよかった。一番に長澤さんのこと見つけたのが俺でよかった。このごろ見かけないと、会いたい、話したい、授業中、話すきっかけ探しで集中できない。ねぇ、これって俺、そーとー長澤さんの事、好きじゃね?…」
「うそ…」
「付き合って、ほしいんだけど。」
「うんっ……!」