迷ったから行くまで5分かかった。

「ガラガラガラガラ…」
ドアの音が響く。

「あの…」
私が誰かいるか確認するため聞くと
「んー?やっと来た?」
あれは確か…
津 玖 君 ?
「え、来ましたけど、津玖君も図書委員なんですか?」

「そだよ?てかタメ口にして。じゃなきゃ怒るよ」
とドS気味に言ってきた。私は仕方なくタメ口にする事にした。
「あの…恐縮なのですが…」
怖いけど聞いてみることにした。話す事が無いから。
「何?」
「好きな人って…います?」
聞いてしまった。
「いるよ。蒼依」
え…?嘘だよね…
「俺ね、蒼依に一目惚れだよ。ごめんね、黙ってたけど俺…蒼依の唯一の幼馴染みなんだ」

その言葉を聞いて思い出した。
斎藤津玖
聞いた覚えがある名前。
私達は約束したんだ。
たとえどちらが引越して離れても、高校になったら必ず再会し…

結 婚 す る 事 を …