会ったばっかりのやつに、しかもぶつかったやつに、いきなり電話番号聞くとか、どこにそんなやつがいるんだよ……


「普通は聞くんだよ!柊夜がおかしいんだよー」


「あ"?お前におかしいとかいわれたくねーよ」


ぜってーこいつには言われたくねえよ。


はあ…朝から疲れるわ、まじ。


と、思いつつ校門に入ると…、





「「「「きゃーーーーーーーー!!!!!」」」」




…うるさ。まじだまれよ。耳が壊れる。


「おー。モテてんなー、柊夜くんよ。」


「うるせーだけだろ。まじうざ。」


「うわー、いうねー笑」


すると、女たちが近寄ってきた。


「あの!お名前は?」

「私、あなたのファンになってしまいました!」

「電話番号を!」

「今日、お暇ですか?」



……くせ。香水くせ。きもちわりー。



「どけ。じゃま。」


「おいおい。女の子には優しくしろよー!」


「何でだよ。」


「全く…あ!美少女はっけーん!ちょ、いってくる!電話番号げっとー!」


「あ?」


叶多の先にはさっきのやつ。

あいつ…


「おい、叶多。」


「ん???なにー?」


「とまれ。」


「はいー?!ちょ!おい!柊夜!」



俺はあの女のところにいった。

なぜか叶多には取られたくないと思った。