どうやら、これは僕の会議のようだ。
さっきからずっと此方をいろんな方がチラチラ見ては、何かを討論している。
イリア「みんなの意見はわかったよ。どこから来たかもわからない。そんな彼、でいいのかな?」
その言葉にコクリと頷く。
イリア「ならば、テストをしよう。皆も知る通り、僕はそれなりの腕なら持ち合わせている。ユイくん。僕と手合わせ願おう。最早、君の技量、そして言葉を聞かねば誰にも判断できないんだ、この通り、見ればわかっちゃうよね?」
衛兵「これを持て」
そう言って渡されたのはレイピア。
イザヤ「それは本物だ。手を抜くと死ぬぞ。精々、頑張るんだな。」
そんな…!
僕、剣なんて持ったことないのに…
だけど、衛兵からそのレイピアを受け取ると妙に馴染んできた。
僕はやれる気がしてきた。
ユイ「わかりました。やります。」
僕がそう言うと、イリアさんは少し口角を上げた気がした。