「ここはXを代入してー……」

先生の話してる言葉は当然の様に右から左へと流れて行って。
黒板に書いてる物をそのままノートに写す。

「早く部活に行きたい。」

ボソッと小さな声で心の声を呟いてまたグラウンドを眺める。
するとさっきまでとは違って3年生の男の先輩達が体育の授業をしてた。
うちも数学じゃなくて体育がよかった。
そう思いながらシャーペンを回す。

気づいたらうちは机の上で見事に夢の世界へと旅たっていた。