陽向「…まぁ、身体中痛いけど。
てか、俺はどうして病院に?」



体全体を打っているのか全身が痛いが、一番気になるのは右腕と右足のギブスと左足の包帯。



さっき、左足を少し動かして見たが激痛が走った



これ、かなりの重傷だろ?



向日葵「…陽向は今日、いやもう昨日か。事故に遭ったんだ」



陽向「事故?それ、俺が記憶ないのと関係あるのか??」



俺は怪我も確かに気になるが、知識はあって記憶…思い出などが全く思い出せない方が気になるんだけど。



向日葵「…事故で頭を強く打ったからかもって話だ。」



…かも?話?



陽向「…向日葵はどう思っているの?」



向日葵「…え?」



陽向「かも、とか話、とかじゃなくて向日葵はほんとにそう思っているの?」



向日葵「…思ってない」



「「「「!!??」」」」



…やっぱり。



俺は向日葵がそういったことに何故だか嬉しく思った



陽向「じゃあ、どう思ってる?」



向日葵「…事故の前、陽向に何かあったんだと思う。」



陽向「どうして?」



向日葵「……俺が行くまで中で待ってろって言ったのに、誰にも言わず黙って外に出たから。
いつもなら何か一言言うし、まずそんなことはしない」



陽向「……そう。多分正解だと思うよ」



直樹「!?なんでそんなこと…」



だってさ…



陽向「俺、頭強打したんだろ?
でも、別に頭そんな痛くねぇよ。言うなら足の方が痛いし。
だから向日葵の言っていることが正しいと思う

まあ記憶ないし、なんで向日葵に逆らって外に出たのかはわからないけどさ。」