陽向「…ももい、ひなた?
それが俺の名前??」



声に出してみると、すーっと馴染んでいる気がした。



陽向「…君、は?
君の名前は??」



この子は俺の知っている人。



だから俺のことも知っているんだ。



向日葵「…向日葵。」



陽向「…ひまり?」



向日葵「そう。
向日葵(ヒマワリ)って書いてひまりって読む」



向日葵…



陽向「…君にぴったりだと思うよ。」



無表情なクールっぽい子だけども、何故だかそう思った。



向日葵「…ありがとう」



一瞬、ふわりと微笑んだ気がした。



驚いて目を擦るが、目の前にいるのは無表情の向日葵だ。



…気の所為、かな。



??「向日葵。」



向日葵の後ろから白衣の男が向日葵に声をかける



向日葵「…あぁ、」



向日葵は頷いて、一歩後ろに下がる。



陽向「…誰?俺の担当医とか??」



良くわからないから適当に言ってみる



すると、男は苦笑いして、こう言った



??「担当医、ではないけどこの病院の医師だ。名前は直樹だ」



…担当医じゃないのにここにいるのか?



陽向「…直樹、は、俺のこと知っているの?」



何故だかそんな感じがした



直樹「…まぁ、知ってるよ。
それより、どこか痛いか?」



曖昧に答え、はぐらかされたが医師だから一応質問には答える