自分でもなんでそんなことを口にしたのかわからなかった



でも、どうしてかこの人は僕たちを来る前から知っていたような気がしたんだ。



僕たちが誰なのかも、何しに来たのかも。全部。



そう思ってたら自然と口に出していた



「何か関係があるのか」



そんな僕の思いも全部お見通しなのだろう。



それでも、ただただ無感情に言葉を吐き出される。



「……すいません。何でもないです


情報、ありがとうございます
また来週に来ます」



Limaへ一礼してから逃げるように外へ出る



別に逃げるようにすることはなかった。



それでも、外へ出る前にチラリと見えたLimaの瞳が殺気立っている様に見えて、たまらなく逃げたくなった。



外に出ても足がガクガクなり、思うように歩けず、Limaのところからすぐ近くの角を曲がったところで僕は座り込んだ。



「…青、大丈夫か?」



「……ごめん。」



震えを止まらせようと膝に手を置くが、さっきの瞳が目に浮かんで止まる様子がない。



自然と声も震え、ギュッと足を抱え込み膝のところに顔を沈める。



白が背中を撫でてくれていたが、震えは止まらなかった。



そして、そうやって何分たっただろう



数分かもしれないし、数十分だったかもしれない。



そんな時に、上から声がかかった



「…どうしたの?体調悪い??」