「…つまり、命に問題とかはないんだよね?大丈夫なんだね??」



「……ぁあ、容態は悪くないって言ってたけど、、」



「じゃあ、大丈夫だね。

着替えだったよね?とりあえずそれを用意してから病院に行こう。


飯用意してたんだよね、火は?付いてない?」



情けないことに、俺は色々と戸惑ってて大体青に従って着替えを用意してたんだ。



…それでもやっぱり戸惑いは隠せなくて、着替えを用意してる時、父さんの部屋に積んであったものを崩してしまった。



「うわっ、やべっ!」



…急いで崩れた書類を直したが、書類と書類の間から1枚の写真が見えた。



基本、写真を持たない父が書類の間に置いているのが意外で、思わず写真を抜きとった。



「…え、、?」



思わず目を見張り、声が漏れた。



それを聴いた青も近づいてくる



「白?どうした??

…写真?」



俺の手元を見て首を傾ける



でも、俺はそれを気にすることはなく、ただただ写真を凝視していた。



…その写真には父と母、赤ちゃんの頃の俺、そして俺の隣にはもう1人の赤ちゃんが映っていた。



これが赤ちゃんの頃だから、ただ知り合いの子供とだとも考えられるだろう。



…それでも、俺はそんな考えが浮かばなかった。