「裕君には?」
「まだ、話してなくて……」
「俺といるのは?説明した?」

俯いた。
何もいえずに赤くなる。

「従兄弟ってことにしといて」
「え……?」
「その方があっちも気にしないから」

優しさに温かみ
彼の良いところばかりが胸にしみる。
私に馴染んでくれる彼が
どこから見ても良いお兄さん。
友達から質問もされた。
けど、答えなかった。

彼は私だけのトクベツだった。