ドアが2個開く…



その瞬間、回りはシーンとなった…


次は…なに?

なんだ?

6人別のドアから3人ずつ入ってくる。


入ってきた一人の生徒が口を開いた。


「てめーよー…、うちの仲間に、その汚い爪いれてんじゃねーよ」


え?なにこの冷たい目…

「おまえらさ…調子のり過ぎだろ…」



あ…!

もう一人を見て気付いた…

おおきなタレ目…オレンジブラウンのショートヘア。

登校してた時に見つけた子だ…

隣りには、髪の毛にウェーブかかったクリクリとした目の女の子と、
ストレートヘアの、美人系な女の子が立ってる。



もう一つのドアは
ピンクベージュの、明るい髪にピンクメッシュをいれたかわいい女の子。
その横には、目付きが悪い切れ目の美人系と、強気そうな日焼け肌の女の子がいた。



するととっさに、地味な生徒達はあのド派手イスを運んできて
「おはようございます!」

「座ってください」

などをオレンジブラウンに言っている…



そしてピンクベージュも…

「今日の香水良い香りですね!」

「おはようございます!!!」



………ってどうなってんの??


回りの子は、


「おっはよー!!!」
「くんのおっそーい!!」

さっきの喧嘩が嘘かのように、皆が皆ニコニコ笑うようになっていた…。



どうなってんの…!?

ますます頭がこんがらがる。


ピンクベージュとオレンジブラウンに分かれて、10人くらいの女の子がたかってる…

すると…あたしはある一つの単語に反応した。





「未祈やっぱ憧れる~!!」