今日は、秋花中の入学式

秋花中の一年の校舎の昇降口には、紙が張ってある

これは…クラス替えの表だ

『おんなじクラスになれますよーに』

藤野 春わたしの親友といっしょにそう願う
パッと目を開けて表の中の自分の名前を
探す

「あった!」

「ほんと!?」

一年一組

その列をじっくり見て春と颯斗くんの名前を探す

「ない」

二人の名前はなかった

「あっ!」

春が声をあげる

「わたし二組だ!」

「やった!となりのクラス!」

二人でハイタッチした

春にバレないように颯斗くんの名前を探す

あった…

四組か…

階が違うからあんまり会えなくなりそう

「なにしてるの?いこっ!」

「う、うん」

ん?あの名前どっかで…

青木颯汰

教室についた

ドキドキしながら

「おはようございます。」

っと静かに入る

誰かがこっちを振り向いた

あの顔どっかで…

「あっ!!!!!!!」

思わず声を張り上げる

思い出した

保育園でいっしょだった

英語であの人の妹といっしょだった

青木颯汰…

妹は静かな子だった