「俺は・・・ユミナを


守れなかった


だから・・・那未は絶対に守るから」


抱き締める力が 少しだけ


強くなった


「・・・苦しい」


そう言うと 陽也君は


私から離れた


「ごめん・・・」


ドクン


陽也君は 少しだけ悲しい顔をしていた


ユミナさんの事・・・


好きだったのかな?


「・・・ごめんな? なんか


暗い話しちゃって」


「ううん・・・」


こうやって 少しずつ


陽也君の事 知っていきたいな


なんて・・・バカみたいだな


「そろそろ・・・帰るか」


「・・・うん」


私達は 公園を出た


なんか・・・変な感じ


綾斗の事は 今だって怖い


ただでさえ あの時の事


思い出しちゃうのに・・・