いつからこんな風に


わがままになったんだろう?


陽也君に迷惑かけちゃ


ダメなのに・・・


あ・・・私 陽也君の服着たままだ


鞄からスマホを出すと


メールが来ていた


誰だろう? 知らないアドレス・・・


私は 受信BOXを開いた


【パーカー姿も可愛いね】


カタン


ビックリしてスマホを


落としてしまった


やだ・・・何このメール


落としたスマホを拾う


周りを見渡す


でも誰も居ない・・・


なんか怖いな


私は マンションの中に入った


ドクン ドクン・・・


ストン


腰が抜けてしまい


その場に座り込んだ


するとまたしても


スマホが鳴った


【今から行こうか?】


ドクン


やだ・・・どうしよう


怖くて立てない


「・・・那未?」


ドクン


名前を呼ばれた方を見ると


綾斗が立っていた


「・・・」


「お前 何してんの?」


どうしよう・・・


「・・・」


綾斗の家は 確か反対のはず


「立てないのか?」


フワ


突然身体が浮いたと思ったら


綾斗に抱き抱えられていた


「お前の家 確か最上階だったな」


エレベーターが来て


乗ると私はボタンを押した


なんか・・・変な感じ


「大丈夫か?」


「・・・」


手が少しだけ震えているのが


わかった