「なんか気に障っちまうことでも俺しちまったか!?それともスゲー腹が痛くなってきたとか!!?大丈夫かッ?!」


「……ちがっ……グス。」


「便所に行くか?!俺、付き添うしっ!!あ”!でも俺、男だから一緒には入っていけねぇーのか………って!!んな緊急事態に男も女もねぇダロ!!俺のアホッ!!」


「……ふふっ。」


「ん?!今度はどうした!?…まさか俺が女装して付き添うんじゃねぇかとか考えてんなら心配しなくていいから!!安心しろ!それはマジでありえねぇし、そんな変装アイテムなんか持ってねぇし!俺は堂々と咲希に付き添って世話を…」



「っあはははは!!」



「え…?咲希!??」



笑ってはいけないと思いつつも、込み上げてくる笑いに堪えきれずに思わず吹き出してしまった私。



ごめんね、霧島くん。



急に泣いてしまって…。



それに霧島くんが真剣に心配してくれているのに笑っちゃって…。



でもね、凄く嬉しかった。そして凄く可愛かった。



こんな可愛い霧島くん、見たことないよ。



笑い声はなかなか止まず、ただただ彼の不思議そうな顔を見ては笑顔がこぼれてしまった。



彼の意外な一面を見れて私も彼の初めてをプレゼントしてもらった気持ちになって、真昼の太陽の眩しさと共に目を細めたのだった。