“ポロロン……。”

エレキギターで曲の練習。
ギターはなかなか上手くならない。
圭吾は褒めてくれるけどね。

「…………。」
「聞こえてるの?手伝いなさいよ、役立たず。薄鈍なんだから。ふんっ!!」

祖母の嫌味。
そりゃあ気の利かないアタシも悪いけど。
でも、その言い方はないんじゃないの?
黙って祖母を睨んだ。
黙れよって、心の中で叫んだ。

「はぁ…………。」

アタシって、嫌な奴?

『聞いてた?』

高橋の声が甦ってくる。

「聞こえてるよ、馬鹿……。」