「ねえ、やっぱりアンタは高橋と?」
「出席番号でいったら、多分ね。」
「ふ~ん……。良いよね。」
「何が。」
「隠さなくったって良いのに。」
頬杖を付いて話すと、頬に痕が残る。
時間が経てば消えるけど、醜いもの。
そんなの嫌い。
醜いなんて言葉、大嫌い。
「別に、現に彼氏はちゃんと居ますし?」
「そうかな、作り物にしか見えないけど、あたしにはね。それって見間違い?」
「…………多分ね。」
忘れる事なんて出来ない。
今まで受けたやさしさ。
…………心の傷跡だって。
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