「あ、谷口!」
「はへっ!?」

驚いて後ろを振り返る。
卓球部の先輩だ……。

「大丈夫かよ、お前。」
「あ、はい。もうすっかり。」
「そっか。なら良いや。じゃあな。」
「え?」

それだけなのに、呼び止めたの?
後輩思いだなぁ……。
凄く尊敬します、先輩。

「あ、早く行かなきゃ。」