か、帰らなくちゃ。
って思ったけど、体が固まってしまった。
何だったんだアタシの決断!
俯いてギュッと眼を瞑った。

「……入ってこないんだ、谷口でしょ?」
「……へ?」

ゆっくりと顔を上げた。