「晴れたーー!!」

皆眼をキラキラさせてる。と思うのはアタシだけかな?

「晴れたねー。うん、晴れてる晴れてる。」
「勉強会に晴れたもなにも関係ないけどね。」
「は、何その冷たい返し!!」

アタシと友達のやり取りはちょっとコメディーっぽいって言われる。
でもさ、そんなのでも楽しいじゃん?それって凄く大事な事だと思ってるけど?

「ねえ、高橋君達は?」
「あいつ等、女を待たせる気だね。」

アタシ達のグループは四人いる。
友香、紗江、美玖、で、アタシ。
仲が良いのか分からないぐらいの距離でも、喧嘩したことはない。差別とかも無い。
何となく一緒に居て、何となく手を取った。

“♪♪♪”

携帯の着メロがなる。
グループで携帯持ってるのアタシぐらいだし。
なかなか皆買ってもらえないらしいんだぁ。
アタシもお小遣い制だけど、メール代は掛からないからほぼ基本料だけ。
結構頭良いと思わない?

「メール?」

日付:5月5日10:07
受信:高橋
 題:無題
――――――――――――――――――
本文:俺等もう図書館着いちゃった☆
   ゴメン待ち合わせ場所行けないから♪
   クーラー涼しいよ~。

ムカつく内容。脳内の堪忍袋さんが弾けたのが分かった。

「あいつ等、もう図書館行ってるって……!」
「え。」
「マジかよ。」
「つか有り得ないんですケド……。」

皆が唖然とする。しーんとするグループ内。

「馬鹿馬鹿しい、早くうち等も行こ?」

大人っぽい紗江がプリプリしたアタシ達を放って先に歩いていく。
皆続いて長い長い図書館までの道を歩いていく。
アタシなんか、ここに来たら図書館まで遠回りだっつーの!!
マジ、切れるまで五秒前……((古
これが夏だったら、あいつ等の首は飛んでたね……。

「だーーーー!!」

アタシはね、今日、小さな事実を知ってしまう。