「……おはよう。」
「……ん。」
何だか重い空気。
どうして、こうなってしまったんだろう。
「で、言い分は何?」
「…………は?」
「何でも理由、言いなよ、別に文句とか言わないから。ね、言って。」
何だろう、この苛立ちは。
どうして、こんな事を言うの?
何で、そんな冷たくあしらわれるの?
涙だって、出ないよ……!
「…………。」
「遥……?」
「馬鹿。」
力が入らなくて、鞄を落とした。
「は?」
「そういう事言ってほしいんじゃない!!慰めてほしいんじゃ、ない……。」
「じゃあ、何してほしいんだよ?」
「もう、知らない…………!分かんない!」
身体が熱くて、悲しみで溢れていて。
どうしてアンタをあんなに疎く感じたのか。
初めての感情に、アタシ自身も戸惑っていた。
「…………ちょっと、距離置こう。」
「…………。」
アンタは、最後まで分かってくれなかった。
ねえ、アタシも悪かったのかな?
だったら、ゴメンね?