解決しない事もあるのかな。
悲しみに明け暮れる毎日。
涙はでないけど、心は壊れてた。
涙は、あれきり出せなくなっていた。
馬鹿だね、アタシ。
今だって一人じゃ何も出来ない。
本当、馬鹿。
「……谷口?」
「あ、うん。何?」
「皆サボって帰っちゃったんだから、お前と俺だけなんだぞ?文化祭の準備。夏休み潰して来たくないだろ?」
「あ、うん。」
「さっきからそればっかだし。」
「あ、ごめん。」
「…………。」
言葉のキャッチボールが出来ない。
脱力感に襲われて、息も面倒。
だめだなぁ、アタシ。
「何かあった?村山と。」
「……別に。」
「嘘だ。お前それの時しかアップダウン激しくなんないもん。あとは人並み。だから分かりやすいんだよ。」
高橋の言葉は、アタシの心を通り過ぎるように抜けてしまった。
だって、宗助は気付いてくれなかった。
分かりやすくて良いから、気付いてほしかった。
甘えがあったんだよ。
宗助に甘えたいって、独占欲。
それっていけないのかな?
誰も、答えてくれないんだ。
だから……。
「宗助が、離れていく気がして。」
「……え?」
高橋。
アンタを信じても、良いのかな?
でも多分、誰よりも。
この人は支えになってくれるって
そう思ってたのかもしれない。