「ああ、声を聞かせてよ……」
「このままの SPPEDなんて」
“ジャンジャジャンジャジャ……”
お腹に響いてくるアップチューン。
全てにアタシ自身酔っていた。
最後のアウトロを聞いた時
少し寂しさを感じた。
終わらないで?
これからじゃん、歌は。
終わらないで。
「…………。」
“パチパチパチパチ……。”
凄く大きな歓声と拍手が沸いた。
身体が浮くように感じて、眼を瞑った。
「遥!」
「…………?」
圭吾が指を指したその先には、皆が座ってた。
皆、手を振って。
皆、笑って。
紗江も、美玖も、友香も、宗助も、高橋も、柳も。何となく距離を置いていた人達も、ニコニコしながら拍手してくれた。
「やってよかったな。」
「うん…………!」