弘基は退屈していた


そんな時


昨日の子のことを
思い出していた


逢いたい‥


何故だか

あの子に逢いたい‥


部屋を出て

無菌室まで

ちょっとずつ
歩いていった



そっとのぞいてみた

誰もいなかった



「ちぇっいねーし」



帰ろうとした時


「だれ???」


澄んだ 透き通った

可愛らしい声で



女の子が聞いた