その二人の頭上を横切る影!

「「!!」」

二人が見上げると。

「俺が判決言い渡してやるぜ」

トラックの上から跳躍した松岡が、踏み付け蹴りを繰り出していた!

「判決!首折りの刑だっっっっっ!」

地平星の脳天に蹴り込まれた松岡の爪先!

その圧力で、頸椎が音を立ててへし折られる!

地平星が絶命する事で緩んだ鋼線。

その隙に亮二は稲妻の如く間合いを詰め。

「貴様は走馬燈見る事なく冥府に送ってやる」

蟀谷にアイスピックを突き刺す!

プツンとテレビの画面が消えるように、地損星はクタリとその場に崩れ落ちた。

「…助かりました、松岡さん」

無惨に首に残る鋼線の痕を撫でながら言う亮二。

「ボサッとしてんなよ雪村、貸し一つだ」

松岡はニヤリと笑った。