コンテナの上から運転席の方へ。

松岡が無音歩行で移動する。

そして運転席の上で倒立、クルリと体を反転させながら。

「ぎゃあっ!」

フロントガラス目掛けて両足蹴り!

ガラスを貫通し、いきなりの蹴りを顔面に叩き込まれた運転手は、一撃で絶命した。

そのまま迷走し、建物の壁に激突するトラック!

「何だっ?」

「何が起こったっ?」

コンテナの中から、複数の男達が下りてきた。

地奴星、地蔵星、地囚星、地角星、地短星、地全星、地孤星、地空星、地僻星。

言うまでもなく、彼らは百八星の暗殺者達。

亮二抹殺の依頼を受け、このトラックで移動の真っ最中だった。

雨後の竹の子のように次々と暗殺者が湧いて出るのはどういう事かと思っていたが、彼らはこのようなトラックで纏めて移送され、必要に応じて数人ずつ標的狩りの為に出ていたのだ。

まさかコンテナの上にその標的がいると思わず、無防備にキョロキョロと辺りを見回す暗殺者達。

亮二はその頭上から頭上へ、飛び移りながら。

「ぎひっ!」

アイスピックで脳天を貫通し、一撃のもとに仕留めていく。