先回りし、歩道橋の上に上がる亮二達。

しばらくすると、先程のトラックが走ってくる。

歩道橋の下を通過した所で、二人はそのコンテナの上に飛び降りた。

着地の際も、音を立てない。

まるで綿毛がフワリと舞い降りたように静かに。

トラックのドライバーも、亮二達がコンテナに飛び乗った事は気付いていない。

「……」

松岡がコンテナに耳を当てて、中の様子を窺う。

聞こえるのは複数の男の下卑た笑い声、そして女の喘ぎ…。

「胡散臭ぇとは思ってたが、コイツは驚いた」

松岡は顔を上げ、ニヤリと笑う。

「中でお楽しみ中らしい」