しばらく楽しそうに話してて、その三人組と大祐が一緒に私の傍に近付いてきた。
「七美~♪この子達、七美と仲良くなりたいってさ!」
…えっ?
ホワーッとして可愛いらしい三人が大祐の横から顔を出して、“七美ちゃん、よろしく”と言ってくれた。
「…あ、うん。よろしくね」
大祐はフッと笑って、手をあげて廊下へと出て行った。
つかみどころのない奴…
でも、悪い奴ではないね
「七美ちゃん、私さゆり!よろしくね☆」
「うん!」
握手を求めてきたので、握手をした。
なんか社会人みたいでつい面白くなっちゃってプッと吹き出すと、それにつられてさゆりちゃんと他の二人も笑いだした。
この三人とは仲良しになれそうだな、って感じた。
もう二人の名前は愛と美幸。
この三人と仲良くなれたのも全部あいつのおかげかぁ。
感謝しなくてはなぁ
あの時に
バスで笑われなかったら
私はこんなに
泣いてないかな?
辛くなって
なかったかな?
それでも
君の声を聴くと
全てを忘れるよ…