「アホ。浮気なんてしねぇよ……俺はいつだって本気の恋だけだ」

「嘘つき~♪」

「なかなかの遊び人だったって綾子に聴いたよ~」

「…まぁ、それは昔な」


それからは何も言わずにバスの手すりを掴んでお互いに景色を見たりした。

雲一つない綺麗な青空に目を細めた。


チラッと横目で奴を見ると黙って何かを考えている様子だった。

坊主がのびかけたモンチッチみたいな髪型さえも大祐は顔が整ってたから、よく似合っていた。



何を考えてるのか
何をしときたのか
さっぱりわからなかった

それに知ったところで、特に意味はないし。

































「誰か学級代表をやってくれる人はいないかぁ?」


担任の佐藤先生はなんだか常にやる気がなくて、私もついやる気がなくなった。


「…じゃあ推薦は?」



いきなりかよっ!


なんかこの先生、つっこみどころ満載だしね!

良いキャラかも♪



「はいはい!…梅津君が良いと思います!」


元気な長岡さんが挙手をして発言した。
その一声で教室が良いね~というムードに変わった。