はい!?

私は、白川さんに嫉妬していないし
こんな人をいいなと思った事はない。

2人を通して結婚は、羨ましいと思ったけど

「私は、欲深い女ではありません。
白川さんを大切にしないあなたは、悲しい人ですね」

あまりにも酷いので言い返してやった。

「俺が…悲しい人だと!?」

ギロッと睨み付けられビビってしまう。
だけど、許せないと思った。

「話がそれだけなら失礼します」

頭を下げて行こうとした。
すると旦那さんは、私の腕を掴んできた。

なっ!?

「おい。俺に向かってそんな事を
ぬかして帰るだと!?
貴様……俺を怒らすと、どうなるか分かって
言っているのだろうな?」

ギリッと腕を力強く握り絞めてきた。

痛い…。

「い、痛いです……離して」

逃げようとするが、離してくれない。
それに怖い。

「……だったら分からしてやる。
俺がいかに凄く偉いって事を…貴様みたいな
女に分からしてやる」

段々と力強くなっていく手。
恐怖と痛さが私を襲った。

助けて……。

その時だった。

「おい。彼女が嫌がっているではないか?
やめてやれ」

そう言い旦那さんの手を掴まえる見知らぬ男性。

えっ……!?

「なっ!?誰だ…貴様は?」

「あんたに名乗るほどではないけど、
やめてやりなよ?
女性に手を上げるなんて最低だよ。あんた…」