すると白川さんの旦那さんは、
凄い提案をしてきた。

「それで…黙っててくれるのか?
それとも何か望みでもあるのか?」

えっ……?

何を言われてるのか分からずに
きょとんとする。

「女は、欲深いもんだ。何が欲しい?
金か?それとも寝てやれば、満足か?
俺みたいな完璧なエリートを相手にしてやるんだ。
ありがたいと思うのだな」

はい?

何を言い出すんだ……この人?

「どうした?多少の望みなら
叶えてやると言っているのだぞ。
選べいい……せっかく俺様が条件を呑んでやると
言っているのだ。
お前みたいな冴えない女を相手してやるなんて
本来なら無理な話なんだぞ?」

誇らしげに話してきた。

私は、呆れて何も言えなくなる。

ここまで自分に自信がある人は、
白川さんぐらいだ。
だが、同じ女として許す事は出来ない。

「欲しい物なんてありません。
そんな事より早くその浮気相手と別れて
白川さんを大切にしてあげて下さい!!」

そうすると急に態度を一変してきた。

「はぁっ?お前…誰に対して
口の聞き方をしているんだ?
俺がわざわざ条件を叶えてやろうとしているのに」

ビクッと震え上がった。

「ですから……それは、結構です。
私は、白川さんの幸せを思って言っているんです」

これでは、あまりにも白川さんが可哀想過ぎるわ。

すると旦那さんは、

「何を言っているんだ?
美麗は、俺みたいな完璧なエリートと
結婚が出来たこと事態が幸せな事なんだぞ。
それとも何か……?
お前は、美麗に嫉妬しているのか?
そういえば、俺みたいなエリートの男が
欲しいらしいな?」

上から目線で言ってくるではないか。