色々考え過ぎて沈んでしまう。
そうしたら河合先輩は、ニコッと微笑み

「編集者としたら
サイン会に出席してもらった方が利益になるけど
それだけではないと思うんだ。
作家が居てそれを支える編集者が居るからこそ
1冊の素晴らしい作品が出来るのだと思うよ。
君なら蓮見先生といい関係を築けると思うから頑張って」

先輩のアドバイスに心が響いた。

私が編集者として蓮見先生を陰ながら支えなくては。
せめてベストな方法で
そう思ったら少しやる気が出てきた。

私は、午後からまた先生の自宅マンションに
行く事にした。

差し入れように有名店のシュークリームを持って
マンションに行き開けてもらうが微妙な表情をされる。

「お前…性懲りも無くまた来たのかよ?
お前んとこの作品は、まだだし
昨日の続きなら話す事はないから帰れ」

冷たい対応される。

だが、負けない。

「いえ、昨日のお詫びをしたくて
事情も知らずに申し訳ありませんでした」

深々と頭を下げた。

そうすると眉を寄せながら

「お前……河合さんから何か聞いたな?」

ギクッ!!

「い、いえ、日頃の自分の
や、やり方に反省をしたからです。はい」

「お前……嘘つくの下手だな」

呆れたようにため息を吐かれた。

ガーン!!

なおさらショックを受ける。